広島県公立高校入試

公立高校 平均点の推移

'25国 21.4点
'24国 29.5点
'23国 26.2点
'25数 19.6点
'24数 23.7点
'23数 22.6点
'25英 21.4点
'24英 24.1点
'23英 24.0点
'25理 26.2点
'24理 26.1点
'23理 25.3点
'25社 24.4点
'24社 26.9点
'23社 25.8点
'25総 22.6点
'24総 26.1点
'23総 24.8点

23年度に入試制度が変わり、予想通り23年度は平均が上がりました。通常、制度変更の次年度は難化する傾向がありますが、24年度は23度よりさらに平均が上がりました。これで2年連続平均点が上昇したわけですが、今年度は大きく平均点が下がりました。今年度の入試問題は、昨年度と比べ、記述問題が若干増えましたが、形式上の大きな変化はありませんでした。平均点が下がった要因は、問題文が長く、読み取りにくいものが多かったことと、基本問題が例年に比べ少なかったことにあると考えられます。さて、来年度ですが、今年度の平均点の下降幅を考えると、おそらく基本問題が増加し易化するものと考えられます。ただし、各教科とも、長文主体の問題傾向は変わらないと思われますので、その対策は必要です。また、難易度が下がる場合に合否に大きく影響するのは、基本問題です。基本問題をいかにミスなく確実に得点できるかが重要になります。いずれにせよ、ただ単に知識を詰め込むような勉強方法では対応でませんので、入試傾向を分析し、しっかりとした対策を講じる必要があります。
各教科のポイントは以下の通りです。

★国語 記述問題が多数出題されますが、部分点がかなり与えられます。したがって、無回答は避けなければなりません。そのため、自分の考えを文章で表現する練習が必要です。

★数学 大問1で出題される計算及び各単元の基本問題が正解できるかどうかがポイントです。難しい問題に注目しがちですが、基本問題を繰り返し学習し、確実に得点する力を養う必要があります。

★英語 平均点は低いものの、得点分布をみると、高得点を取っている生徒も多数おり、得点差のつく教科になっております。その原因は英作文にあります。国語の記述と違い、きちんとした英語表現ができなければ、部分点の可能性はあまり高くありません。したがって、簡単な英文を正確に書く力が必要です。教科書の基本例文の暗証を中心に、いろいろな場面を想定して英語で表現する練習をしましょう。

★理科 英語同様、得点分布をみると得点差のつく教科です。今春の入試問題を見ると、ある程度答えが予想できる記述問題も複数ありました。それらの問題は、実験方法や実験結果について考察・学習する習慣をつければ対応できます。語句や結果の暗記にとどまらず、理由や原因もふくめて学習するようにしましょう。

★社会 単純な暗記で答えられるような問題は3~4割程度です。早めに暗記事項は仕上げておきましょう。また、地理・公民は、資料を読み取り考察する力が必要です。資料から分かることをまとめる練習をしましょう。歴史は、過去の出来事がどのような背景で起こったのかを説明する力が試されますので、なぜその出来事が起こったのかを理由を含めて学習しましょう。

入試制度等詳細広島県教育委員会HP